马马虎虎

毎日がスペシャル 毎日がスペシャル

静岡①

静岡県は魅力的な場所だ。

東西にとても長く、同じ県内でも地域ごとに雰囲気が全然違うように思える。

静岡市街や浜松市街みたいな都会があるかと思いきや、少し北上すれば、あの飯田線屈指の秘境駅である小和田駅をはじめ、陸の孤島のような場所がたくさんある。海のほうをみてみれば、日本で一番水深が深く(2500m!)、新種や希少種、深海魚など生態系が豊かな駿河湾があるし、神奈川にほど近い熱海・沼津から伊豆半島にかけては、深海水族館、秘宝館、世俗離れしたおじさんが個人的にやってる漫画喫茶など、好きな人にはたまらないようなスポットがたくさんある。

 

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(これは昔大井川本線を見に行ったときに抜里駅家山駅間で撮ったやつ)

今回は18きっぷ掛川、島田のあたりに行った。大井川鐵道という会社からほぼ毎日SLが運行しているのだ。これにずっと乗ってみたかったんだ。

 

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とりあえずは普通列車に乗って、山間部へと北上する。

普通列車もなんだかカエルみたいでかわいいよね。下の写真のほうは、アプト式という山間の急勾配を登っていくための機構が備わっている特別な電車だ。

 

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奥大井湖上駅といういわゆる秘境駅にも行った。ここはネットで画像をみたことある人も多いかもしれない。

駅周辺は商業施設や観光地はほぼ無く、山に囲まれて民家が点在しているだけの閑かな風景だ。それでも、中野区で生まれ新宿区で育った自分にとっては、歩いているだけで充分に刺激的だ。こういうとき逆に、地方から初めて東京にやって来た人の心境を想像して、自分には上京という経験は出来ないんだよなと思うと、少し羨ましくなる。

 

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そしていよいよ、下り列車は楽しみにしていたSLに乗る!

製造元はあの三菱。三菱といえばいまやなんでもやっているけど、元は重工業。戦時中、零戦を造っていたのも三菱だそうだ(これは金属バットの漫才で知った)。

 

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車内のようす。

昭和が、あふれてるー!

車内アナウンスによると、製造は昭和11年とのこと!1936年!二・二六事件と同い年なんだね!!

3枚目の写真は席ひとつひとつに付いている灰皿。もちろん今は車内では吸えないよ。

 

映画の「風立ちぬ」や「この世界の片隅に」などでみられるシーンだけど、SLがトンネルに入る際には窓を閉めておかなければならない。逃げ場のない黒煙が客車に入り込んで、身体が煤けたり、目が滲みたりしてしまうからだ。

でもこの日乗ったSLでは、ずっと窓を開けていても特に問題はなく、実際出ている煙も少量で、煙というより水蒸気のようなものだった。

なんでだろう、と思って(というかブログのネタになるなと思って)調べてみると、当時と違って無煙炭という良質な炭を使っているということ、それから列車の最後尾には電動の車両が付いていて、特にトンネルに入る際には蒸気機関を一度止めて、電動で後ろから押しているということが分かった。ためになるな~。

 

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(終点の新金谷駅に着き、車両基地へと帰っていくSL)

最後には転車台に乗せてSLを交替する様子もみることができた。恐らくサービスでやってくれているのだと思う。大満足の1日だった。

 

今回静岡では別の場所にも行ったので、②もそのうち書きたい。2、3日以内に書けたらほめてくれ。こんな医療費控除申請もまともにできないダメなオレだけど・・・。